公立高校では、履修科目の全範囲終了は、概ね夏休み前です。
次女に至っては、コロナ渦のため学校が4月から休校になり、履修範囲の終了が学校再開時の夏休みでした。
実質高校3年生の9月からの受験勉強スタートのようなものです。
出遅れ感ハンパないですよね。
大学受験で戦う相手は、公立出身の受験生だけではありません。
とっくに履修範囲が終わっている「浪人生」や「中高一貫校の私立」組にも戦いを挑まなくてはなりません。
それでも娘達が通った公立高校から、東大・京大などの旧帝大や、国公立医学部の合格者がいます。
こんな不利!な環境からどのようにして合格を勝ち取ったのかお伝えします。
その道の「エキスパート」を探せ!
学校の先生と高校のお友達をフル活用させて頂きました!(笑)
学校の先生と高校のお友達は、それぞれの分野のエキスパートであるからです。
- 学校の先生には「志望校相談」・「受験勉強の進め方」
-
学校のお友達には「勉強の教え合い」・「情報交換と仲間意識」
エキスパートその1 学校の先生編
沢山の教え子を受験させてきた先生方。
そのノウハウはプロならではです。
学校の先生方には
- 志望校相談
- 受験勉強の進め方
を指導して頂いたことで、限られた時間を有効活用出来ました。
志望校相談
先生方には、沢山の受験生を送り出してきた知識と経験から、志望校に対して「ハッキリ」と方向付けをしていただきました。
そのために大切なことは
希望校・志望学科の親子の意識確認
ではないでしょうか。
- 希望校・志望学科の親子の意識確認のために必要なこと
①受験の家庭での条件
②志望校・志望学科を意識の仕方
- 「現役」と「浪人」
- 「自宅通い」と「下宿」
- 「国公立」と「私立」
我が家に経済力があれば、①~③までを好きにさせてやりたいですが、「無理!」です。(笑)
本当の懐事情は、「現役」・「自宅通い」・「国公立」になります。
ただ先生から、東大や医学部受験の実情を知らされ、「浪人」と「下宿」だけは覚悟しました。
奨学金も視野に含めました。
我が家の受験校の条件の方向性が決まりました。
②志望校・志望学科を意識の仕方
「行きたい学校」と「行ける学校」
親子で食い違うところにもなると思います。
先生からハッキリ言われた言葉です。
その時は、「えー!無理!」と思ってました。
でも、今なら理解出来ます。
最後はどれだけでも志望校を下げられます。
でも、最後に志望校を上げることは困難です。
我が家での「医学部」に決めた経緯のお話です。
最後まで自分の志望校は「自分の憧れる学校・自分が行ってみたい学校・学んでみたい学科」で良いと思います。
それが、受験生の「最大の馬力(モチベーション)」が発揮出来る仕組みだと痛感しました。
そのかわり!!私は急遽志望校が変わっても対処出来るように、裏で他の学校や学科を調べまくりました。
例えば以下のことは確認して一覧表にしておきました。
- 宿泊施設の確保
- 各大学の共通テスト・2次試験の比率の確認
- 各大学の傾斜配点の確認
- 各大学の赤本などの確保
受験勉強の進め方
初めての受験に、最初から完璧な対処なんて出来るわけがありません。
でも「やってみてダメならやり直し~」なんて時間もありません。
それに対して、先生方はノウハウのプロです。
子供の学力やタイプに合わせて
- 子供の学力に合わせた「入試までのカリキュラム」や「今優先させるべきこと」
- 子供の学力に合わせた参考書選び
のアドバイスをして頂きました。
親には「反抗心」があっても、先生の言うことにはいつも素直に「納得」して、実行してました。(笑)
出遅れ感満載の公立高校組。
遅れを取り戻すために、悩む時間を最小にして、効率を上げます。
そのために、受験のエキスパートである先生方を頼りました。
エキスパートその2 学校の友達編
クラスには、各教科で得意分野を持つ子がいます。
次女はコロナで学校が4月から休校になり、夏休みに再開したときに履修範囲を終えました。
それでは受験に間に合いません。
そのため、4月の休校時に「予習」と「復習」を繰り返していました。
当然、分からない問題が出てきます。
そこで各教科のエキスパートの登場です!
勉強の教え合い
その道のエキスパートのお友達は、「未修範囲」でも、ちゃんと答えられる知識を持ってるんですね。
きっと、自分でドンドン先取り学習が出来るのでしょう。
今までお喋りをしたことがないクラスメイトにも、遠慮せずに…(笑)
どの友達も丁寧に根気よく、何よりとても分かりやすく教えてもらったそうです。
娘も何度か聞かれて、教えていました。
「自分の勉強もあるんじゃないかな?」と心配しましたが、心配無用でした。
「人に教えること」で、
- より知識と理解が深まる
- 自分の学力向上に繋がる
- 人に頼られることで、モチベーションUPになる
の相乗効果があったそうです。
情報交換と仲間意識
①情報交換
自分達が使用した参考書の意見交換をして、より多くの知識から効率良く自分に見合った参考書の選択ができる
例えば共通テスト・2次試験の過去問の問題集だけでも
- 数学社の「赤本」
- 駿台の「青本」
- 河合塾の「黒本」
- 河合塾の「紫本」
があるのをご存知ですか?
娘達はお友達とそれぞれの特徴を情報交換していまいた。
- 数学社の「赤本」→ほとんどの大学の過去問がある
- 駿台の「青本」→理数に強いをと言われている駿台だけあって、理数の解説が良いらしい
- 河合塾の「黒本」→共通テストに特化している
- 河合塾の「紫本」→東大・京大を狙うなら!
今まであまりお喋りをしたことがなかったお友達にも、持っている参考書のことを尋ねることで、仲良くなるきっかけができたようです。
②仲間意識
頼り頼られ、お互いを補い合う。
受験はチーム戦とは良く言ったものだと思いました。
特に、東大・京大・医学部を狙っているお友達は、惜しげもなく自分のノウハウを教えてくれるのです。
個々の知恵を出し合って、時間の有効活用をします。
赤本の問題の繰り返しを「俺は20回~30回やったぞ!」と聞けば、娘も「うわあ、ヤバイ!」と言って、負け時と頑張っていました。
共に戦う仲間であり、ライバルでもある。
一緒に頑張ったクラスメイトのみんなに感謝します。
蛍雪時代の情報誌
長女の受験の時には存在を知らなったのですが、次女の受験の時に長女が「蛍雪時代」という受験の情報誌を教えてくれました。
旺文社発行です。
2020年時点では、定価900円でした。
毎月発行されていて、
- その時期に見合った過ごし方や勉強法
- 各教科の戦略法
- メンタル面でのアドバイス
- 先輩方の体験談
- 予想問題
などが掲載されています。
私が「蛍雪時代」を知ったのは、次女の受験期の秋頃でしたので、1年間分を取り寄せしました。
何回も購読して印象に残ったことは、合格者のアドバイスです。
現役の時はやみくもに勉強していた。
それではダメだと気が付いた。
全体を把握して、それからするべきことを分けていくことが必要だ。
このような意見の体験談が案外多かったのです。
時間の有効活用に意識して取り入れてみてはどうでしょうか。
私の甥っ子は「灘」に通学しています。
中学生での時点で履修範囲は、ほぼ終了しているそうです。
しかも、中学の時点で「共通テスト」を受けるんですって!
娘達はその年齢では、まだスタートラインにも立っていませんでした。
だからこそ、色々な方法を駆使して、追い上げましょう!
「もう無理かもしれない…。」
そう思った時、「高校3年生でやっと履修範囲が終わった公立高校生も頑張ったんだ」と思い出して欲しいと思います。
そしたら「もう少し頑張ってみよう」と思えるかもしれません。
そして履修範囲の学習を終えている、中高一貫校や浪人の皆さん、その恵まれた環境を最大限に生かして、力を発揮してください!
ひとことメッセージ
どんな不利は状況になっても、道はあると信じています。
だから決してあきらめてほしくない。
バスケのマンガ「スラムダンク」に有名なセリフがあります。
「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了ですよ」
最後まであきらめなかった者にしか分からない世界を知って欲しい。
そう願います。
応援しています!頑張ってください!