娘2人国公立大学医学部合格【地方公立出身のバリスポ娘】

スポーツで全国大会出場経験の娘2人が地方公立高校から国公立医学部へ合格までの受験サポート記

【面接合格体験談】個人面接・グループ面接内容と面接官の意外な視点

長女と次女が実際受験した面接内容と対策をお伝えします。

面接も筆記試験同様、何が出題されるのか分からないのが「受験」です。

 

ポイント

前期試験においては、1日目が「筆記試験」、2日目に「面接」が行われる大学がほとんどです。

旧帝大においては、1日目と2日目が「筆記試験」、3日目に「面接」になります。

(旧帝大は国語の科目があるため、計4教科になり、筆記試験が2日間に渡る)

 

連日緊張状態が続きますよね。

 

長丁場の医学部受験、最後まで全力で走り抜いて欲しいです。

 

 

 

 

 

医学部の面接は「グループ面接」「個人面接」があります。

長女も次女も、先に「グループ面接」が行われ、その後「個人面接」が行われました。

 

個人面接

 

長女と次女の個人面接内容は全然違いました。

長女は「推薦入試」、次女は「前期試験」での受験です。

それぞれの雰囲気はこんな感じでした。

 

長女の面接
  • 面接官を受験生の会話のキャッチボールがある。
  • これまでの人生の歩み、頑張りを知りたい。
  • 受験生の人柄を見ている
  • 「アットホーム」な雰囲気

 

次女の面接
  • 面接官からの質問→受験生の受け応えの繰り返し
  • 「医療」に対する質問
  • 「社会情勢」に関する質問
  • ピリッとした雰囲気

 

面接内容の違いが「推薦入試」「前期試験」によるものなのか、「大学」によるものなのか…。
一般的には面接試験の点数のウエイトが、「推薦入試」の面接の方が「前期試験」の面接より大きいと言われています。
 
ただ「個人面接」に要した時間は、どちらも約15分~20分くらいで、2人の差はありませんでした。
長女と次女の両方から聞いた面接内容をお伝えしますね。

 

「推薦入試」の個人面接

 

まず「推薦入試」を受験した長女の個人面接の内容です。

 

長女が聞かれたこと
  • これまでどんなことを頑張ってきましたか?
  • どんな高校生活を送ってきましたか?
  • この大学を受験した理由は何ですか?
  • この大学ではどんな取り組みをしているか知っていますか?
  • 地元の県と受験校の県の医療の違いは分かりますか?

 

長女は「推薦入試」でしたので、事前に「志望理由書」「高校生活での取り組み」「自分が頑張ってきた実績」などを提出しています。

面接官はその資料が手元にあるはずです。

それに基づいて、受験生の人柄や受験校への思いなどを確認している印象を受けました。

 

提出書類に基づく受け答え

 

長女が気を付けたことは、「あらかじめ提出してある内容と、面接官の問いに対する回答にブレが生じない」ことです。

 

面接官からあらゆる角度からの質問を受けた時も、自分の軸をしっかり持つことで、根本は同じ回答になるように心がけました。

そうしないと、その場限りの答えになり、言っていることがブレブレになってしまいます。

そのために、あらかじめ提出した志望理由書などの書類も、限りなく本音に近づけました。

 

これまでどんなことを頑張ってきましたか?

 

「自分の実績」として、水泳で大会新記録・全国大会出場、空手初段、書道で優待生取得・文部科学大臣賞受賞、皆勤賞を賞状を添えて提出してあります。

この実績は「努力の継続」が大切だったと述べました。

 

そして、「努力の継続」の為には、「体力」「気力」も必要だったと説明し、それを「医師」の仕事にも生かしたいとアピールしました。

 

どんな高校生活を送ってきましたか?

 

高校1年生時にオーストラリアへ2週間のホームステイ・2年生時にカンボジアへ1週間滞在しました。

 

その時に、それぞれの地の留学生の一生懸命な姿に感銘を受け、自分の甘さを痛感したことを述べました。

 

留学生がたった1年間で日本語がペラペラになるまで学習していたのに対し、自分は何年経っても英語が出来ない!と反省したことを踏まえ、自分の恵まれた環境に感謝し、これからも自分の夢(医師になること)に向かって、頑張りたいと伝えたそうです。

 

この大学を受験した理由は何ですか?

 

自分の学力をもとに受験校を決定していることは、面接官は百承知ですもんね。

ここはあえて「○○が良かったからです」とは言いませんでした。

具体的に言うと

 

  • 自分の努力不足で現役では不合格だった
  • でも、どうしても「医師」になりたい
  • この大学で「推薦入試」があることを知った
  • この「推薦入試」で合格できたら、この大学に貢献したい

 

この旨を伝えました。

正直、これ本音です。

長女は現役の時は、この大学を受験していません。

地元でもありません。

初めて訪れる地です。

どのような志望理由にするか、事前にとても悩みました。

「○○が良かった」なら、現役で受験するはずですよね?

ですので、正直に話そうと決めました。

 

そう決めたので、実際質問された時、「ビクビク」せずに答えられたと言っていました。

 

ですので、「一般入試」であっても

 

ポイント
合格出来たら、「この学校」や「この地」に貢献したいとアピールをする方法もあると思います。

 

この大学ではどんな取り組みをしているか知っていますか?

 

あらかじめ、受験校のパンフレットを取り寄せ、大学のポリシー主な取り組みに目を通していました。

偏差値だけで受験校を決めたのではなく、その大学のことも知っているかどうかが問われます。

 

ポイント
大学案内を取り寄せて、受験校のアドミッションポリシーや力を入れている取り組みなどを調べておきましょう。

 

長女の受験校は、「小児科」への取り組みに力を入れていました。

それを説明して、自分もその取り組みに積極的に参加したい旨を伝えました。

 

地元の県と受験校の県の医療の違いは分かりますか?

 

受験校の面接の過去問としてあったので、念のために調べておきました。

特に地域医療に力を入れている学校は、あり得る質問かもしれません。

 

ポイント
受験校の面接の過去問のチェックを!

 

長女は、

  • 地元の医療の問題点は、市街地に病院が集中してへき地の医療が不足していること。
  • 受験校の医療の問題点は、「小児科」と「産科」が不足していること

を述べ、自分は「小児科」への貢献をしたいことを述べました。

 

 

 

 

「前期試験」の個人面接

 

次に「前期試験」を受験した次女の個人面接の内容です。

 

次女が聞かれたこと
  • 医学部の志望理由は?
  • 複数の患者が同時に治療を要した時、あなたはどうしますか?
  • 余命の伝え方はどうしますか?
  • 日本の貢献者は誰だと思いますか?
 
次女は「前期試験」での面接ですので、「志望理由書」などの書類は提出していません。
次女が受けた面接は、「医師」としての在り方や回答に困るときの受験生の様子を確認している印象を受けました。
 
次女が気を付けたことは、「命は平等である」「人権の尊重」、そして「分からないこと」は正直に謝ることです。
 
「医師」として必要な基本理念を分かっているかの質問ですよね。
 
医学部の志望理由は?
 
こちらの記事で長女・次女のそれぞれの「医学部への道のきっかけとその想い」を伝えています。
参考にして頂けたらと思います。
 
複数の患者が同時に治療を要した時、あなたはどうしますか?

 

面接の質問内容は「20代・40代・80代の患者の治療薬が足りない。あなたならどうしますか?」です。

娘が「患者の状態を教えて下さい」と言ったところ、「それは質問内容ではありません」との指摘でした。

正解は分かりませんが、患者の状態で、治療の優先順位を決めようと思った娘の判断は、間違いではなかったかもしれません。

でも面接官が聞きたかったのは、「患者の状態により、治療の判断をしたい」の言葉だったような気がします。

皆さんはどう思われますか?ちなみ次女は、頭が真っ白になりながらも(笑)、

 

  • 年齢や地位に関係なく「命は平等である」。
  • 「患者」の重症度を確認しながら必要な治療を確認し、全員を助けるように最善の努力をしたい。

 

の想いを一生懸命伝えたそうです。

 

ポイント
指摘は受けましたが合格出来ていたので、面接途中に「ダメかも」と思っても落ち込まずに、我が家のような例もあると、希望を持って下さい!

 

余命の伝え方はどうしますか?

 

次女が気を付けたポイントは

 

  • 「患者」が何を望んでいるか。
  • それに対して、どのように応えるか。
  • 「患者」と「その家族」が望んでいることを知るために、コミュニケーションをとる努力をしたい。
 

 

その旨を伝えたそうです。

 

日本の貢献者は誰だと思いますか?

 

これは想定外の質問だったので、どう答えて良いか分かりませんでした。

事前に「答えられない質問」に対する答え方の対策をしていたので、このように対応したそうです。

 

  • 自分の知識不足を詫びる
  • 今後に向けて一生懸命勉強していきたい
  • 今話せる範囲のことを答えても良いか?

 

受験生は面接官に、知識も経験も足元にも及びません。

「知ったかぶり」をするより、素直に接することを心掛けました。

 

 

 

 

実際に面接を受けてみて分かった面接官の意外な視点とは?褒められポイント

 

ポイント
  • 質問をした面接官の顔だけでなく、ほかの面接官の顔も順番に見ながら話したこと
  • 事前に提出した「志望理由書」の字と書き方が丁寧だったこと
  • ありったけの「今までに頑張った実績」を提出した中で、「遅刻・早退・欠席」が無かったことを取り上げられた。

 

以上3つのことは、面接の最後の方に、面接官から褒められたそうです。

ですので、質問ではなく、面接官の感想を言われた印象だったと言っていました。

 

質問をした面接官の顔だけでなく、ほかの面接官の顔も順番に見ながら話したこと

 

この対策は、学校と塾で教えてもらいました。

家でも毎日面接の練習をしましたが、家では1対1の練習になるので、恥ずかしながら気が付きませんでした。

でも知っているからと言って、本番で必ず出来るとは限りません。

むしろ、「きちんと受け応えが出来るか」に気が行って、行動の方が置いてきぼりの可能性が大です。

 

ですので、学校や塾でのグループ面接練習時に、しっかり念頭に置くように言いました。

 

事前に提出した「志望理由書」の字と書き方が丁寧だったこと

 

実際に提出した自己推薦書の一例です。

 

 

この数年で提出書類は「自筆」から「パソコン入力」に変化していますので、「字」を見せることはないかもしれません。

でも面接官からは、「字」だけでなく、「丁寧な書き方」も見ていたことが分かりました。

 

以上の事柄を軸に置き、学校や塾の先生に、何度も添削をお願いして何度も何度も書き直して仕上げました。

「推薦入試」は提出書類が沢山あります。

最初は、そんな時間あるかな?と少し焦りました。

でも大丈夫でした。

受験校を調べていくうちに、「行きたい!受かりたい!」気持ちが強くなり、集中して勉強していました。

 

優先順位を決め、時間の有効活用をした者が、勝利への道へと導かれるように思います。

 

推薦入試準備と受験勉強の割合を決めながら取り組んでいました。

 

  1. 土日と平日
  2. 土日の午前と午後
  3. 平日夜の時間帯

 

それぞれの進捗状況で学校や塾の先生と相談しながら進めていたようです。

 

「遅刻・早退・欠席」が無かったこと

 

これは、当てはまる人とそうでない人がいると思いますが、結局は「継続して頑張ったこと」のひとつですよね。

 

塾の先生が教えてくれたアピールポイントをご紹介します。

 

文武両道も立派なアピールポイントだが、「医学部合格」のために、やりたいことを我慢して、ひたすら勉強をしてきた。

これも立派なアピールポイントだと。

 

 

グループ面接

 

医学部の面接は、個人面接だけでなく、グループ面接もあります。

「チーム医療」という言葉を聞いたことがありますか?

医師1人で「治療」するのではなく、医療従事者みんなが「治療」するのです。

医学科志望の受験者が「チーム」の一員として、どのように関われるのかが問われるのが、グループ面接ではないでしょうか。

 

「推薦入試」のグループ面接

 

長女は「推薦入試」だったこともあり、「グループ面接」は一日を費やしました。

5人ほどのグループが作られ、1つのテーマについてディスカッションし、それを発表する。

それを1日通して、何回か繰り返したそうです。

教室には何人かの面接官がいて、ずっと見張られてる気分だったとか。(笑)

長丁場です。

猫被っても、1日持ちません(笑)

そこで、2つの理由から「緊張はするけど、過度な自分つくりをやめよう」となりました。
 
 
2つの理由
  • 受験生なら緊張はする。でも、あまりにも本来の自分とかけ離れた姿を最初にみせてしまうと、1日持たない。1日の中で、自分がコロコロ変わる方がダメなのではないか。
  • 自分と違うキャラを作って不合格になるくらいなら、常識内で自然な自分を見てもらって、その上で不合格になるなら納得がいく。

 

長女の意見です。

娘は、グループディスカッションの際、意見がある時はドンドン挙手したそうです。

でも、まとめ役は自信がなくて出来なったと言っていました。

入学後、同じグループだった受験生が何人かいたそうですが、娘とは全然違うタイプの子達が合格していたそうです。

 

「リーダーシップ」タイプもいれば、「聞き役」タイプの受験生も合格していました。

面接前にお守りを握りしめて震えていた子も、一緒に入学しました。

 

合格のポイントは「自分らしさ」を出せたかどうかだったのではないでしょうか。

娘が意識したのは、1日を通して「変わらない自分」でいられるようにすることでした。

 

ですのでグループ面接の時は、どんなテーマが出されたかを気にする必要はないと思います。

 

「前期試験」のグループ面接

 

次女は午前中に「グループ面接」、午後から「個人面接」が行われました。

次女は「グループ面接」においてガンガン攻めました(笑)

 

次女心得
進行役に立候補する!

 

真実は分かりませんが、進行役は「ハイリターン」「ハイリスク」とか?

5人ほどのグループで、1つのグループに1人の面接官がいたそうです。

その中で現役生は娘1人でした。

現役生ならではの、怖いもの知らず?でしょうか。

攻めたのは彼女らしいと思いましたが、お昼休みに携帯がなりまして…。

「進行役」が上手に出来なかった~と電話口で泣いてました。

「進行役」の次女は、与えられたテーマに対して、一人ひとりに意見を聞いたそうです。

1人の受験生の意見が思ったより長引いて、時間切れになってしまい、全員の意見が聞けませんでした。

次女は頭が真っ白になって、グループごとの発表の際、意見をまとめられず、自分の意見のみを言ってしまったとか。

励ますのに大変でしたよ!(笑)

それでも合格は出来たので、受験生の皆さん、

 

「失敗」と思ったことも、もしかしたら「失敗」ではないかもしれません。

 

「ダメかも」と落ち込んだら、この記事を思い出して下さい。

「失敗した」と思って泣きじゃくった受験生も、実は合格していたと知ったら、自信がわきませんか?

 

グループ面接で大切だと思ったことをこの記事で伝えています。

参考にして頂けたらと思います。

 

yume-maru.com

 

ひとことメッセージ

 

バスケットの漫画「黒子のバスケ」にこんなセリフがあります。

「過去の結果でできるのは予想までです。

勝負はやってみないと分からないと思います。」

「面接」も「筆記」同様、どんな問題が出題されるか分かりません。

でも、「自信」がないからと臆することなく、堂々と「勝利」を勝ち取って欲しいです。

応援してます!頑張ってください!